初心者でも飼いやすい犬はどんな犬？

犬を飼ってみたいけど、しつけがしっかりできるのか不安…と思っている方は多いと思います。犬のしつけは正しく行わなければ、他の人や犬に対して危害を加える可能性があり、トラブルのもとになってしまいます。
できればしつけのしやすい犬種を飼いたいと考えている方のために、しつけやすい犬種の特徴やおすすめの犬種、初心者には向かない犬種をご紹介します。

しつけがしやすい犬の特徴

物覚えが早い

犬の中にも、教えられたことをすぐに習得する犬種と、なかなか覚えられない犬種がいます。特に注意力が散漫になりやすい犬種はかなり根気強く教えていかなければいけません。
もし初心者の方が飼うのであれば、物覚えが早い犬種のほうが良いでしょう。ただ、物覚えが非常に早いような賢い犬種はやや注意が必要です。賢すぎると、飼い主よりも自分のほうが上だと思ってしまい、指示をまったく聞かなくなるので、初心者の方は手が付けられなくなってしまいます。
「しつけがしやすい犬＝賢い犬」と思っている人も多いと思いますが、必ずしもそうではないことを覚えておきましょう。

穏やかで素直な性格をしている

しつけがしやすいかどうかは、単純な頭の良し悪しだけではなく、性格も重要です。プライドが高い犬種は飼い主の指示を聞かず、自らの意思で行動してしまう傾向にあります。また、日本犬のような自立心が強い犬種も、飼い主への依存度が低く、自分がやりたいことを優先することがあります。こうした性格の持ち主はしつけが難しいです。
他にも、気性が荒い犬種や攻撃的な犬種はしつけがしにくいので、犬の飼育初心者の方には、穏やかで、なおかつ素直な性格の犬種がおすすめです。

しつけがしやすい犬種

ミニチュアシュナウザー

眉毛と口ひげが長く、まるでおじいちゃんのようなルックスが特徴的なミニチュアシュナウザーは家庭犬として人気の高い犬種です。警戒心が強い面もありますが、基本的には友好的で、穏やかな性格をしています。かつてはネズミを退治するための使役犬として活躍していたので、人間の指示をよく聞く賢い犬種です。
体格はしっかりとしていますが、小型犬なのでそこまで広いスペースは必要とせず、さらに抜け毛も少ないので、室内での飼育を考えている人にぴったりです。

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マルチーズ

マルチーズは誕生したときから愛玩犬として人々にかわいがられていた犬種です。愛玩犬としての歴史が長いため、落ち着きがあり、飼い主に対して非常に愛情深く接してくれます。ただ、飼い主以外に対してはあまりなつかず、吠えてしまうことがあります。
マルチーズというと、絹糸のような毛並みが魅力的ですが、美しい状態をキープするためには、サロンに通うなど定期的なお手入れが必要です。

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ビションフリーゼ

ビションフリーゼはまるで綿あめのように、白くてもこもことした見た目をしています。非常に人懐っこく、愛情深いことで有名です。とても賢いですが、素直な性格をしているので、飼い主やその家族の指示を一生懸命聞いてくれます。
毛並みのお手入れがやや大変ではありますが、見た目が可愛いだけでなく頭も良くて、性格もよいので家庭犬としては文句なしです。

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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

大きく垂れ下がった耳がかわいらしいキャバリアは、他の犬や小さな子どもに対しても友好的に接してくれる大変穏やかな犬種です。
人とコミュニケーションをとることが好きで、なおかつ賢い子なので、しつけがしやすい犬種といえます。

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ラブラドールレトリーバー

ラブラドールレトリーバーは大型犬なので、ある程度の飼育スペースを確保する必要がありますが、穏やかさと賢さがあり、とてもしつけがしやすいです。従順で攻撃的な面はなく、人間のことが大好きなので、盲導犬としても活躍しています。
子犬の頃はやんちゃなところもありますが、成犬になれば落ち着いてきます。

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チワワ

小型犬のなかでも人気が高いチワワはマンションのような集合住宅での飼育にも向いています。賢くて飼い主さんへの忠誠心が強く、しつけやすい犬種です。
警戒心から見知らぬ人や犬に吠えることがありますが、子犬の頃からしつけることで吠える、噛むなどの問題行動を起こさなくなりますよ。

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トイプードル

フワフワの毛にぬいぐるみのような見た目のトイプードルは、人気トップクラスの犬種です。見た目だけでなく、活発で甘えん坊な性格も愛らしいですね。
トイプードルは非常に賢くて初心者でもしつけやすく、家族以外の人や犬とも上手く付き合っていけます。

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ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアはシルクのように艶やかな被毛が特徴的です。
飼い主さんに従順で愛情深い性格のため、飼い主さんの言うことをよく聞いてくれますよ。甘やかしすぎるとわがままな子になってしまいますので、きちんとしつけることが大切です。

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シーズー

シーズーは穏やかで人懐っこい性格をしていて、他の犬や、小さなお子さんがいる世帯でも飼いやすい犬種です。
知能が高いので、しつけで困ることはあまりないでしょう。
ただし、ややプライドが高い一面もありますので、メリハリをつけてしつけることが大切です。

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パグ

しわくちゃな顔にくりっとした瞳が魅力的なパグは、陽気で落ち着いた性格をしています。警戒心が少ないので無駄吠えしにくく、友好的なため他の犬や小さなお子さんとも上手くやっていけます。
しつけやすい犬種ではありますが、のんびりマイペースな一面があるため、時間をかけてしつけてくださいね。

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初心者には向かない犬種は？

ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは非常に賢い犬種のためしつけやすいと思われるかもしれません。しかし、賢すぎるがゆえに飼い主さんが正しくしつけなければ、飼い主さんを下に見て言うこと聞かなくなることがあります。
メリハリをつけて上手にしつけなければいけないため、ボーダー・コリーは上級者向けの犬種です。

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ミニチュア・ピンシャー

小さくて可愛らしいミニチュア・ピンシャーですが、気性が荒い一面もあり、番犬としても活躍します。子犬の頃から正しくしつけなければ攻撃的になってしまうことがあるため、注意が必要です。
負けず嫌いで警戒心も強いため、初心者がしつけるのは少し難しいでしょう。

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秋田犬

忠犬ハチ公の犬種で有名な秋田犬は、根強い人気を誇ります。
飼い主さんに対する忠誠心は非常に高いのですが、飼い主さん以外の人や犬に対しては警戒心が強く、攻撃的になることもあります。
きちんとしつけなければ飼い主さんの言うことも聞かないわがままな子になってしまいますので、初心者は特に注意が必要です。

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ジャック・ラッセル・テリア

もともと猟犬として活躍していたジャック・ラッセル・テリアは運動能力が高く、気が強い犬種です。飼い主さんのことを下にみると言うことを聞かなくなるため、主従関係をはっきりさせることが大切です。
小型犬のなかでも飼育が難しい犬種と言えるでしょう。

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ジャーマン・シェパード

警察犬や介助犬として活躍するジャーマン・シェパードは非常に賢く訓練性の高い犬種です。きちんと訓練できればこの上なく頼もしいパートナーとなりますが、上手くしつけられなければ飼い主さんを下にみて、問題行動を起こすことがあります。
ジャーマン・シェパードを上手くコントロールできないと大きな事故にも繋がるため、初心者はしっかりコマンドトレーニングをして、愛犬を制御できるようにしましょう。

まとめ

今回はしつけのしやすい犬をご紹介しましたが、上記の犬種であれば必ずしつけが成功するということではありません。しつけが成功するかは、飼い主であるあなたが、しつけに対しての知識をしっかり持っていることが重要です。
たとえば、しつけは「かわいい」もしくは「かわいそう」という感情で左右されてはいけません。子犬の頃はかわいいから「まあいいか」と許していたのに、成犬になってからいきなり「だめ！」と言っても愛犬は理解できません。そのため、子犬の頃から一貫した態度で行わなければいけません。
また、飼い主は自分がリーダーであることをしっかり意識する必要があります。犬の要求には従わず、愛犬の安全を確保するためにも、日頃から行動を管理してあげなくてはいけません。なんとなくかわいがっているだけではしつけとは言えないのです。
犬の飼育を考えている方は事前にしつけについてよく理解しておきましょう。ドッグトレーナーなど専門家に話を聞くのもおすすめですよ。