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ビションフリーゼは臭いが気になる?被毛の特徴やシャンプーの方法、トリミング費用、日頃のケアなどについて解説

2024.08.26 2025.06.25

ふわふわとした白い毛が特徴的で愛らしいビションフリーゼですが、家族の一員として迎えるときに気になるのは愛犬の臭いですよね。

ビションフリーゼの基本情報

まずはビションフリーゼとはどんな犬かについて解説していきます。

特徴

ビションフリーゼは小型犬で、体重は約5kg程度、体高は約25~29㎝程度です。最大の魅力は、純白でわたあめのようにふわふわとした毛です。

この犬種は古い歴史があり、ルネサンス時代にイタリアからフランスに持ち込まれたと言われています。

その後貴族を中心にペットとして愛されていました。日本には1970年代頃に連れてこられました。

性格

ビションフリーゼは非常に友好的で愛情深い性格をしています。

人とのふれあいを大変好むため、家族の一員として非常に魅力的です。

また知的で学習能力が高いため、基本的なしつけや芸のトレーニングも比較的容易に覚えることができます。

子供や他のペットとも上手に交流することができるので、多様な家庭環境にも適応しやすいです。飼いやすい犬種だといえるでしょう。

ビションフリーゼの被毛の特徴

ふわふわした被毛が特徴のビションフリーゼですが、その被毛にはどんな性質があるのか以下で解説していきます。

二重構造をしたダブルコート

ビションフリーゼの被毛は、ダブルコートといわれる二重構造です。

この構造は外側のコートが硬くてカールしており、内側のコートは柔らかくて密です。

ダブルコートは、寒い天候や水から犬を保護する役割を果たしてくれています。

また空気を閉じ込めることで自然な断熱材のように働き、夏は涼しく冬は暖かい環境を維持するのに役立ちます。

適切なケアが行われれば、美しく光沢のある被毛を維持することができるでしょう。

ビションフリーゼは低アレルゲン性の犬種

ビションフリーゼはアレルギーが比較的起こりにくいと言われる犬種で、ダブルコートの被毛でありながら抜け毛が非常に少ないことが特徴です。

しかし抜け毛が少ないといっても、完全に抜け毛がないわけではありません。

しっかりと日々のケアを行い、抜け毛やフケなどを取り除くようにしましょう。

ビションフリーゼの臭いは少ない?

気になる臭いは他の犬と比べてどうなのか、またそもそも犬の臭いの原因は何かについて解説していきます。

他の犬種より臭いが強いわけではない

ビションフリーゼは他の犬種と比較して、特別に臭いが強いとは言えません。

ただビションフリーゼの被毛は特有の巻き毛で、その密度が非常に高いため、汚れや皮脂が内部に蓄積しやすくなっています。

定期的なケアを怠ると、臭いの原因となる可能性がありますが、しっかりと手入れを行えば、臭いをかなり抑制することができます。

また気候や環境によっても臭いの程度は変わるため、季節に応じたケアをしていくようにしましょう。

臭いの原因となるもの

ビションフリーゼの臭いの主な原因は、被毛に閉じ込められた汚れや湿気です。

この犬種は皮脂の分泌が比較的活発で、それが被毛に付着していると皮膚の下で細菌が増殖しやすくなります。

また耳が垂れている特徴があるため、耳の中が湿りがちで、それが耳の臭いを引き起こし、時には体全体に影響を及ぼすこともあります。

耳の中も定期的にチェックし、清潔に保つようにしましょう。

日常のケアで臭いを防ぐ方法

飼い主さんが行うべきビジョンフリーゼの臭いを防ぐケアのポイントについてお伝えします。

毎日の正しいブラッシング

ビションフリーゼの被毛は巻き毛で密度が高く、定期的なブラッシングが必須です。

ブラッシングは、皮膚の健康を保ち、余分な皮脂や汚れを除去するのに効果的なためです。

1日1回、専用のブラシを使って被毛のもつれを解きほぐし、臭いの元となる抜け毛を取り除くことが大切です。

ブラッシングは被毛の根本からやさしく行い、皮膚を傷つけないよう注意しましょう。

シャンプーの頻度

ビションフリーゼのシャンプーは、1か月に1回〜2回程度を目安に行うのが一般的です。

被毛が汚れていない場合は、過度に洗いすぎると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみの原因になることがあるため注意しましょう。

ただし、雨の日の散歩や外で泥汚れがついたときなどは、部分的に濡れたタオルで拭き取るだけでも十分です。

全身のシャンプーが必要かどうかは、被毛の状態を見ながら調整すると良いでしょう。

シャンプーの選び方

ビションフリーゼの皮膚は繊細で刺激に弱いため、低刺激タイプの犬用シャンプーを選ぶことが重要です。

特に保湿成分が含まれているシャンプーや、敏感肌用の製品がおすすめです。

また、シャンプー後にコンディショナーを併用することで、乾燥から皮膚と被毛を守り、ふんわりとした質感を保ちやすくなります。

香料が強すぎない、ナチュラルな成分のものを選ぶと安心です。

おすすめの洗い方

シャンプーを始める前には、まずブラッシングをして毛のもつれや抜け毛を取り除いておきましょう。

もつれた状態で濡らすと毛玉になりやすいため、事前のケアが大切です。

シャワーの温度はぬるま湯(約37℃前後)に設定し、やさしい水圧で体全体を濡らします。

顔まわりは特に敏感なので、濡らした手やタオルを使って丁寧に濡らすと犬もリラックスしやすくなります。

シャンプーは手のひらで泡立ててから使い、背中〜お腹〜足先の順にやさしくマッサージするように洗いましょう。

泡が残りやすい耳の付け根や足の付け根は、しっかりすすぐことが大切です。

すすぎ残しは皮膚トラブルの原因になるため、丁寧に洗い流しましょう。

シャンプー後の乾かし方

洗い終わったら、吸水性の良いタオルで全身をしっかりと拭き取り、その後はドライヤーで乾かします。

風量は中〜弱め、温度は低めに設定し、被毛の流れに沿って乾かすのがコツです。

ビションフリーゼは毛量が多く、毛の根元まできちんと乾かすことが重要です。

生乾きのまま放置すると、皮膚の蒸れやトラブルにつながることがあります。

健康を保つための食事

被毛の健康は食事からも大きく影響を受けます。

愛犬に適した高品質のドッグフードを選び、オメガ3脂肪酸やビタミンEが豊富なものを選ぶことで、被毛を健康に保つことができます。

これらの栄養素をしっかりと摂ることで皮膚の健康を支え、自然な油分のバランスを保つことができます。

食事の改善は、被毛の光沢を増し、抜け毛や臭いを減少させる効果が期待できますので、食事の管理もしっかりと行いましょう。

定期的な健康チェック

獣医さんと定期的な健康チェックを行うことも非常に重要です。

健康チェックによって、皮膚病や内臓の問題など、臭いの原因となる健康上の問題を早期に発見し対処することができます。年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。

定期的に獣医さんから診察を受けることで臭いだけでなく、病気を早期発見することができるためビションフリーゼの一生を通じて健康を維持するために役立ちます。

ビションフリーゼの抜け毛対策

臭いだけでなく、抜け毛についても気になりますよね。
以下で抜け毛の特徴と対策についてもみていきましょう。

ビションフリーゼの抜け毛の特徴

ビションフリーゼはダブルコートですが、他のダブルコートの犬種に比べると抜け毛の量は少なめです。

しかし、毛が伸び続ける性質があるため、放っておくと毛玉ができやすく、通気性が悪くなって皮膚トラブルの原因になることもあります。

毎日のケアによって毛並みを整え、皮膚の状態を良好に保つことができます。とくに湿気が多い季節や換毛期には、毛のからまりや蒸れに注意が必要です。

抜け毛対策のポイント

ビションフリーゼの被毛はカールしていて絡まりやすいため、抜け毛自体は少なくても、毛玉の予防と通気性の確保が抜け毛対策につながります。こまめなブラッシングは、毛のもつれを防ぎ、皮膚の健康を守るうえでも大切です。

また、臭い対策と同様に、毎日の食事の内容も毛の健康に大きく影響します。

良質なたんぱく質や、オメガ3脂肪酸を含む栄養バランスの良いごはんを与えることで、艶のある健康的な被毛を育てやすくなります。

ビションフリーゼのトリミングの必要性と費用

ビションフリーゼは、他の犬種に比べて毛が伸びるスピードが早いため、定期的なトリミングが欠かせません。

ここでは、トリミングの必要性や頻度、費用の目安について詳しくご紹介します。

ビションフリーゼにトリミングは必要?

ビションフリーゼのダブルコートの被毛は、毛が絶えず伸び続ける性質を持っています。

このため、他の多くの犬種よりも早いペースで毛が伸びやすく、毛玉やもつれができやすいのが特徴です。

特に目のまわりや足裏、耳の内側、尻尾などは汚れやすく、毛が伸びすぎると視界を遮ったり、足元が滑りやすくなってケガのリスクも高まります。

暑い季節には毛量を軽く調整することで、熱がこもるのを防ぎ、皮膚のトラブルも予防しやすくなります。

トリミングの頻度

ビションフリーゼのトリミングは、3週間〜1か月に1回程度を目安に行うのが理想です。

毛の伸びが早く、もつれやすい体質であることから、他の犬種に比べてこまめなお手入れが必要になります。

足裏や目のまわりなど、汚れやすい部分は2週間〜3週間ごとに部分カットを行うと、清潔な状態を保ちやすくなります。

定期的なブラッシングを併用することで、トリミング時の毛玉処理の負担も軽減されます。

トリミングの費用

ビションフリーゼのトリミング費用は施術内容や店舗によって異なりますが、以下が一般的な目安です。

  • 足裏カットのみ:1,000円〜2,000円程度
  • 部分カット(顔・耳・尻尾など):2,000円〜4,000円程度
  • シャンプー+全身カット:6,000円〜10,000円程度


このほか、爪切り・耳掃除・肛門腺しぼりなどの基本ケアがセットになっていることもあります。

予約前に内容や料金を確認しておくと安心です。

毛量が多く毛が伸びやすいため、カットのスタイルやもつれ具合によって時間や料金が追加されるケースもあります。

トリミングをするときの注意点

ビションフリーゼは穏やかで人懐っこい反面、環境の変化や長時間の施術にストレスを感じやすいことがあります。

初めてのトリミングや慣れていないサロンでは、短時間の施術から始めて慣らしていくのがおすすめです。

また、毛がもつれた状態だと施術に時間がかかり、犬に負担がかかるため、事前のブラッシングを習慣にしておくことが大切です。

ビションフリーゼの日々のケア(爪・目・歯・耳)

臭いや抜け毛だけでなく、ビションフリーゼの健康を保つためには、日常的なケアがとても大切です。

被毛だけではなく、特に爪・目・歯・耳のケアは、病気の予防や快適な生活のために欠かせません。

やさしく、こまめなケアを習慣にしていきましょう。

爪のケア

ビションフリーゼは小型犬で、室内生活が中心になることも多いため、自然に爪が削れにくい傾向があります。

爪が伸びすぎると歩きにくくなるだけでなく、カーペットやフローリングに引っかかってケガをするリスクもあります。

月に1回〜2回を目安に、犬用の爪切りで定期的にカットしましょう。

爪の中には血管が通っているため、深く切りすぎないよう慎重に行うことが大切です。

自宅でのケアが不安な場合は、トリミングサロンや動物病院にお願いするのも安心です。

目のケア

ビションフリーゼは目が大きく、涙の量も多いため、目のまわりに汚れがつきやすい犬種です。

特に涙やけが出やすく、毛が変色したり皮膚がただれてしまうこともあります。

清潔なコットンやガーゼを使い、ぬるま湯で湿らせてやさしく拭き取るケアを毎日行うと効果的です。

目が充血していたり、涙が大量に出ている場合は、異物や目の病気の可能性もあるため、早めに獣医さんに相談しましょう。

歯のケア

ビションフリーゼは歯石がたまりやすく、放っておくと歯周病に進行しやすい犬種です。

歯周病は口臭や歯のぐらつきの原因になるだけでなく、体全体の健康にも影響を及ぼします。

犬用の歯ブラシや歯みがきシートを使って、歯と歯ぐきをやさしくケアしましょう。

慣れないうちは、歯みがきガムや専用のおやつを取り入れて、少しずつ歯みがき習慣をつけていくのもおすすめです。

耳のケア

ビションフリーゼは垂れ耳の個体が多く、耳の中が蒸れやすいため、汚れやすくなります。

そのままにしておくと細菌が繁殖しやすく、外耳炎の原因になることもあるため注意が必要です。

耳の中を確認し、汚れている場合は犬用のイヤークリーナーを使ってやさしく拭き取りましょう。

耳が赤くなっている、においが気になる、頻繁にかゆがるようなしぐさが見られる場合は、早めに獣医さんに相談することが大切です。

まとめ

ビションフリーゼは、純白のふわふわとした被毛が魅力の小型犬で、友好的で飼いやすい性格をしています。被毛はダブルコートで抜け毛は少ないものの、毛が伸び続けるため、月1回程度のシャンプーと3〜4週間ごとのトリミングが必要です。臭いも強くなく、適切なケアで清潔に保てます。毎日のブラッシングや食事管理、定期的な健康診断に加え、爪・目・歯・耳のケアも大切です。日々のお手入れで健康と美しさを維持できます。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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