現在「ペット不可」とされている賃貸住宅に住んでいても、ふわふわのビションフリーゼと一緒に暮らしたいと考える方は少なくありません。

しかし、契約上禁止されている状態で無断で飼育するのは、トラブルや契約違反につながる可能性があります。

とはいえ、すべての物件が絶対に交渉できないわけではなく、管理者や大家さんとのやりとり次第で、条件付きで飼育が許可されることもあります。

この記事では、「ペット不可」物件でビションフリーゼを飼うために交渉する際のポイントや、了承を得るための具体的なコツをご紹介します。

ペット不可でも交渉できる可能性はある？

「ペット不可」とされている物件であっても、必ずしもすべてが完全にNGというわけではありません。

管理会社や大家さんの判断によっては、個別の事情をふまえて例外的に許可が出ることもあります。

以下で詳しく見ていきましょう。

ペット禁止の主な理由

ペットがNGとされている主な理由は、以下の通りです。

騒音トラブルへの懸念

鳴き声や足音が近隣住民の迷惑になることを防ぎたいという理由です。特に集合住宅では、下の階に犬の足音が響いてトラブルに発展する可能性もあります。

においや抜け毛、傷の心配

ペットのにおい、毛の飛散、トイレのしつけが不十分な場合の汚れなどが、壁・床・カーペットに残る可能性を懸念しています。

アレルギーへの配慮

共用部での毛の散乱により、アレルギー持ちの住民に影響があることを避けたいと考えるケースもあります。

建物の規約による制限

管理組合でペット禁止が明文化されているマンションでは、大家さんが認めたくても認められない場合もあります。

ペット可へと交渉するためのポイント

以下で交渉のポイントを解説します。

まずは丁寧に相談してみる

「ペット不可」と書かれていても、実際は小型犬のみ条件付きで可というケースもあります。まずは管理会社や大家さんに、丁寧に確認してみましょう。

例えば「ビションフリーゼのような小型犬であれば、条件付きで飼育を検討していただけませんか？」など、聞いてみるのも良いかもしれません。

飼育条件の提示を受け入れる姿勢を見せる

交渉では、以下のような条件を提示されることがあります

• ・小型犬に限定（体重制限）
• ・敷金を1〜2か月分増額
• ・原状回復義務の明記
• ・定期的な室内点検
  
  

こうした条件に前向きな姿勢を示すことで、信頼感を得やすくなります。

書類をそろえて安心感を伝える

書面による情報提供は、感情的な訴えだけでなく、論理的に信頼を得るために効果的です。

以下のような書類を用意するのが良いでしょう。

• ・ワクチン接種証明書
• ・しつけが行き届いていることを証明する書類（トレーナーの受講修了証など）
• ・近隣トラブル歴がない旨の前賃貸主の推薦状　など
  
  

ビションフリーゼならではのアピールポイント

ビションフリーゼは「穏やかで社交的」「無駄吠えが少ない」と言われており、ペット可交渉においては“飼いやすさ”を伝えることがカギとなります。

特性を伝える

以下のようなビションフリーゼの特性を伝えてみましょう。

• ・小型犬（体重5〜6kg前後）で、室内でも落ち着いて過ごせる
• ・鳴き声が小さく、しつけもしやすい
• ・抜け毛が少なく、においも比較的少ない
• ・トリミングで清潔に保たれている
  
  

トラブルを防ぐための対策も明示する

以下のようなトラブル対策も取り入れる意思を伝えてみましょう。

• ・滑り止めマットを敷いて足音を軽減
• ・トイレは定位置に設置し、こまめに掃除
• ・消臭スプレーなどでにおい対策も徹底
• ・抜け毛のケアや掃除機がけを毎日実施
  
  

原状回復の同意を契約書で明文化

退去時には費用を負担して原状回復を行うことを、口頭だけでなく契約書に明記することで大家さんの不安をより明確に解消できます。

交渉が難しい場合の選択肢

もし交渉がうまくいかない場合は、以下の選択肢も検討しましょう。

ペット相談可・共生型物件を探す

「ペット可」「小型犬のみ相談可」などと記載された物件を優先的に探すのが安心です。

ペット共生型マンションでは、犬の足洗い場や防音設計など、ペットとの生活を前提に整備された環境が整っています。

一時的に家族・知人に預ける

どうしても引っ越しがすぐにできない場合は、一時的に家族や信頼できる知人に預かってもらう方法もあります。

ただし、ビションフリーゼは飼い主さんとの距離が近い犬種のため、環境が頻繁に変わることはストレスになるため慎重に判断しましょう。

まとめ

ビションフリーゼと暮らしたいという想いがある場合、「ペット不可」と書かれた賃貸物件でも交渉次第で可能になることがあります。

まずは管理会社や大家さんに相談し、しつけ状況や性格、予防接種の有無などを伝えると、信頼を得やすくなります。

また、無理に交渉を続けるのではなく、最初からペット可物件を探すのも有効な選択肢です。ビションフリーゼと安心して暮らせる環境を整え、心から楽しめるペットライフをスタートさせましょう。