コラム・豆知識
注目のワンちゃん、ネコちゃん
人気のテリア種15選!特徴や性格について紹介します
名前にテリアが付く犬種は、小型犬から大型犬までたくさんいますよね。テリア種犬は、それぞれ共通する特性を持つことが多いです。
この記事では、テリア犬種の特徴や性格、人気のテリア種15選をご紹介します。あわせて飼育する際のポイントもお伝えしますので、参考にしてみてください。
テリア犬種の特徴
ジャパンケネルクラブ(JKC)を含む「国際畜犬連盟」(FCI)が分類した10品種のグループのうち、テリアは第3グループに属します。
テリア犬種は、小型から大型までサイズは様々です。「大型及び中型」、「小型テリア」「ブルテリア」「トイテリア」の4つに分類されます。
テリア種の特徴を知るために、その歴史と性格について見ていきましょう。
歴史
テリア犬種のルーツは、狩猟犬です。テリア犬種は、土を掘る能力に優れており、テリアという名はラテン語で「土」や「地面」を意味する「テラ」に由来します。
先祖犬は、古くから人間と共に生活し、ネズミやキツネ、アナグマやうさぎなどの小害獣を駆除するための使役犬として、活躍していました。
広く駆除犬として飼われるようになり、狩猟犬だけでなく闘犬としても飼われてきました。現在では、愛玩犬として人気があります。
性格
狩猟犬の気質を受け継いでいるテリアは、機敏さと闘争心を持った犬種です。明るく活発な性格ですが、自己主張が強く頑固な一面があるため、しつけにくさを感じるかもしれません。警戒心が強く、よく吠えるため、番犬に適しています。
テリアは、賢く物覚えが良く、飼い主さんに従順です。良好な関係を築いて、きちんとしつけることができれば、良きパートナーとなってくれるでしょう。
人気のテリア犬種15選!
ジャパンケネルクラブ(JKC)で公認しているテリアは32種類います。ここでは、代表的なテリア犬種15選をご紹介します。
ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは、体長が体高よりもやや長く、筋肉質な体型をしています。白をベースとした被毛には大きな斑が入っているのが特徴です。垂れ耳だけでなく、半直立耳の子もいます。
かつてはキツネ狩りをしていた犬種で、強いテリア気質を持っており、狩猟本能と好奇心が強いです。活発で運動能力に優れ、頑固で負けず嫌いな性格をしています。遊び好きでスタミナがあり、運動量が豊富です。
ジャックラッセルテリアの子犬を探す
関連記事:ジャック・ラッセル・テリアの特徴や性格について紹介します!
ケアーンテリア
ケアーンテリアは、テリアの中でも古くから存在する犬種です。ネズミが住居にしていた積み石に入りこんで駆除したことから、積み石(ケアーン)の名が付きました。
顔の周りに飾り毛があり、キツネのような風貌です。がっしりと筋肉質で、固い巻き毛が体を覆っています。
頑強で勇敢、怖いもの知らずな性格で、知的好奇心が強いです。狩猟本能が強いため、動くものに反応して追いかけようとします。
ブルテリア
ブルテリアは、のっぺりとした大きな顔に小さな目をしたユーモラスな顔つきが特徴です。筋肉質でがっしりとした力強い体つきをしています。
陽気で遊び好き、飼い主さんに忠実で、とことん尽くす性格です。ブルドッグの力強さとテリアの粘り強さを併せ持ちます。
ブルテリアの子犬を探す
関連記事:ミニチュアブルテリアの性格や特徴は?飼い方やしつけ方を解説します!
スコティッシュテリア
太く立派な眉毛と、口周りからたっぷり生えたひげが印象的なスコティッシュテリア。
狭いアナグマの堀ったトンネルの中でも素早く移動できるように、足が短いのが特徴です。
短足ですが、活動的で俊敏さがあり、動くことを好みます。勇敢で独立心が強く、従順な反面頑固なため、しつけには根気が必要です。
エアデールテリア
テリアの中でも最も体が大きいエアデールテリア。体高が高く、すらりと伸びた足に丈夫な骨格をしています。
賢くて勇敢、忠実で、警察犬や軍用犬としても活躍しています。明るく活発で、学習意欲が旺盛で、トレーニングも得意です。
エアデールテリアの子犬を探す
関連記事:エアデール・テリアの特徴や性格について紹介します!
アイリッシュテリア
テリアの中でも最も古い犬種のアイリッシュテリア。まっすぐ長い足に、小さな頭、スタイリッシュな体型で、赤い被毛が特徴です。
テリア気質を備えており、狩猟本能が強く、闘争心から気性も荒く、知らない人には攻撃的になることも。他の犬や動物に危害を加えないように、しつけることが必要です。飼い主さんには従順で、良好な関係を築けます。
ケリーブルーテリア
その名の通り被毛の色が ブルーグレーのケリーブルーテリア。柔らかくカールした羊毛状の被毛が特徴です。
テリア特有の気性の荒さと好奇心旺盛な性格を併せ持ちます。クールでマイペースですが、家族には愛情深く、友好的です。警戒心が強いため、周囲に対して攻撃的になることがありますが、きちんとしつければ仲良く暮らせます。
ノーフォークテリア
ノーフォークテリアは、足が短くて垂れ耳のテリアです。小さな体にがっちりとした骨格と筋肉を持ち、野生的な雰囲気があります。
勇敢で負けず嫌い、自立心が強い頑固者です。自分より大きな犬や動物にも向かっていくことがあります。家族に対しては愛情深いですが、気に入らないことは頑なに抵抗することも。
ボーダーテリア
ボーダーテリアは、平均的な大きさの小型犬で、ほっそりした長い足を持ちます。テリア種には珍しく、人懐っこく従順、友好的で穏やかな性格です。
猟犬としての資質を備えた隙間に潜れる体型や、スピード感のある走りが特徴です。独立心が強いですが、主従関係をしっかり作っておくことで、スムーズにしつけられます。
ボーダーテリアの子犬を探す
関連記事:ボーダーテリアの特徴や性格は?飼い方としつけ方を解説します!
ウエストハイランドホワイトテリア
ウエストハイランドホワイトテリアの毛色は、頭から尻尾まで白一色。くりっとした瞳ににんじんのような形の尻尾、愛嬌のある仕草がキュートな印象を与えます。
小さいながらも力強く筋肉質な体つきで、スタミナがあります。活発に動き回る、陽気なテリアの代表格です。独立心が強く、周りに媚びないマイペースな性格で、頑固な一面があります。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬を探す
関連記事:ウエストハイランドホワイトテリアの特徴や性格は?飼い方としつけ方を解説します!
ウエルシュテリア
ウエルシュテリアは、ウエールズ生まれのテリアです。ブラックとタンの毛色をしており、ワイヤーの巻き毛、足が長くて四角い頭をしています。陽気で元気がいいテリアです。
警戒心が強いかなりの頑固者で、周りの犬と争いになってしまうことも少なくありません。多頭飼いには不向きな犬種です。
ボストンテリア
タキシードを着ているような外見から「小さなアメリカの紳士」とも呼ばれるボストンテリア。離れ気味の大きな目と短い鼻、ピンと立った耳など、愛らしさを感じる顔立ちです。
小柄の割に角ばっており、がっちりした体型をしています。人懐っこく愛嬌がある、優しい性格で、人間との触れ合うことが好きです。頑固な面や興奮しやすい面を持った子もいます。
ボストンテリアの子犬を探す
関連記事:ボストン・テリアの特徴や性格について紹介します!
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは、愛らしい顔立ちと美しく上品でふんわりとした長い被毛が特徴です。警戒心が強く、テリア特有の勇敢な気質を持っています。
寂しがり屋な面があり、飼い主さんには甘える傾向が強いです。ネズミ捕りの使役犬として活躍していただけあって、活発で運動することを好みます。
ヨークシャーテリアの子犬を探す
関連記事:ヨークシャーテリアは無駄吠えが多い?性格や特徴、しつけや飼い方のコツをご紹介します
オーストラリアンシルキーテリア
オーストラリア大陸で初めて作り出されて公認された犬種のオーストラリアンシルキーテリア。厚い胸と筋肉質な足、首の周りと頭頂部にある柔らかい絹のような房毛が印象的です。
テリアの中でも比較的穏やかな性格で、子供や老人にも親しみやすいです。勇敢で飼い主さんには愛情を示します。警戒心が強いテリア気質を備えており、見知らぬ人には距離を置くことが多いです。
ワイヤーフォックステリア
ワイヤーフォックステリアは、体高と体長がほぼ同じくらいのスクエア型で、胴は短く、後ろ足が長いです。
耳はV字に、尻尾はまっすぐ垂れています。典型的なテリア気質で、明るく騒がしいほど賑やかです。しつけは根気強く行う必要があります。警戒心が強く、家族には愛情深く接しますが、見知らぬ人には攻撃的な面を見せることがあります。
テリア犬種を飼育する際のポイント
テリア犬種は、次のようなポイントに気をつけて飼育しましょう。
運動量を確保する
テリア犬種は、小型でも筋肉質でしっかりとした体を持っており、運動量が豊富です。運動不足でエネルギーが有り余っていると、他のことで発散しようとします。
いたずらをしたり、室内で激しく走り回ったり、吠えたてたりすることもあるため、ストレスを溜めないように、しっかり運動させる必要があります。
散歩の時間しっかり確保し、ドッグランなどで思い切り走らせる機会を作ると良いでしょう。
リーダーとして認識させる
賢く学習能力が高いテリアは、リーダーである飼い主さんがきちんとリーダーコントロールをすれば、忠実に従い、付いてきてくれます。
元々狩猟犬だったテリアは、勇敢で活発な気質を持っています。警戒心が強く、知らない人や犬に対して吠えたり、動くものに反応して落ち着きをなくしたりすることも多いです。「オスワリ」や「マテ」などで落ち着かせるトレーニングをすると良いでしょう。基本的に褒めて学習させ、楽しくトレーニングすることが大切です。
定期的なトリミング
テリアには様々な犬種がいますが、トリミングを必要とする犬種が多いです。クリッピングと呼ばれるナイフで被毛を抜く作業を行う犬種もいます。
定期的なトリミングで、スタイルを維持するようにしましょう。
膝蓋骨脱臼に注意する
小型のテリアに多い病気が、膝蓋骨脱臼です。膝のお皿(膝蓋骨)がズレてしまうことで起こります。悪化するとお皿が外れた状態のままになり、歩行困難になることも。
室内の段差を減らし、高所からの飛び降りに注意しましょう。できるだけ膝に負担をかけないよう、飼育環境を整えましょう。
まとめ
テリア犬種には、小型犬から大型犬まで32種類の犬種がいます。
元々狩猟犬として活躍していたこともあり、動きは機敏で闘争心があります。基本的に活発で明るい性格ですが、警戒心が強いため、見知らぬ犬や人に攻撃的な面を見せることが多いです。
問題行動を起こさないためにも、飼い主さんがリーダーであることを認識させた上で、きちんとしつけることが大切です。
テリア犬種が持つ特有の気質を理解することで、より良い関係を築いていきましょう。
犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
日々ワンちゃんネコちゃんに対する知識レベル向上に励み、みなさまに
お役立ち情報をお届けします。
注目のワンちゃん、ネコちゃん
その他の記事