真っ白な被毛が印象的なシーズーとマルチーズは、どちらも人気の犬種です。よく似た見た目をしていますが、それぞれ異なる部分があります。

この記事では、シーズーとマルチーズの特徴や性格の違いについて、解説していきます。どちらを飼うか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

シーズーとマルチーズの違いは？

シーズーとマルチーズは、見た目がよく似ていますが、原産国や体格などが異なります。

シーズーの原産国は中国で、マルチーズはマルタ島です。どちらも歴史は長く、古くから愛玩犬として飼われていました。またシーズーはマルチーズと違い、成犬になっても体重は3㎏程度で、体高も20～25㎝程度までしか成長しません。

シーズーとマルチーズの特徴の違い

シーズーとマルチーズでは被毛や見た目には、どのような違いがあるのでしょうか。

シーズーの特徴

シーズーは、ペキニーズを交配して作られた犬種で、「獅子狗」とも呼ばれており、大きな眼球と低い鼻、鼻周りの毛が特徴です。

被毛の種類は様々で、白色基調とした黒色、または茶色の2色の被毛が一般的ですが、黒色や白色の単色、3色以上の毛色が混じった個体もいます。換毛期のあるダブルコートで、アンダーコートが密集しており、暑さに弱いですが、防寒に優れています。

頭部が菊の花のように見えることから「クリサンセマム・ドッグ」と呼ばれることもあります。

マルチーズの特徴

マルチーズは超小型の愛玩犬で、体の両側に垂れ下がったまっすぐで長いく真っ白な被毛が特徴です。被毛は換毛のないシングルコートで、基本は白色ですが、レモン色や薄いベージュの個体もいます。毛玉になりやすいため、手入れが欠かせません。
被毛をカットせず、長く伸ばした状態がスタンダードですが、家庭で飼育する場合は、被毛を刈り込んだサマーカットにすることも多いです。

シーズーとマルチーズの性格の違い

シーズーとマルチーズの性格には、どのような違いがあるのでしょうか。

シーズーの性格

シーズーは、基本的に温和で誰とでも仲良くなれるフレンドリーな性格で、どんな家庭でも飼いやすい犬種です。一方で、頑固でプライドが高く、警戒心が強い部分があります。よく吠える傾向があるため、吠え癖をつけないように、しっかりとしつける必要があります。

マルチーズの性格

マルチーズは、人懐っこく甘えん坊で、飼い主さんに従順な性格です。落ち着いた印象で、室内飼いに適しています。あまり周囲を気にしない大らかな性格で、人との生活に馴染みやすいでしょう。気が強い面があり、甘やかすとわがままになることがあるので、しつける際は注意してください。

シーズーとマルチーズの体格の違い

シーズーとマルチーズはどちらも小型犬に分類されます。それぞれの体格を比較して見ましょう。

シーズーの体高・体重

シーズーの子犬を捜す
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マルチーズの体高・体重

マルチーズの子犬を捜す
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体高は同じくらいですが、マルチーズよりもシーズーの方が体重はずっしりと重く、がっしりとした四肢をしています。マルチーズは成犬になっても、3㎏程度にしかなりません。

シーズーとマルチーズの平均寿命と気をつけたい病気の違い

シーズーとマルチーズのかかりやすい病気の違いについて、見ていきます。

シーズーの平均寿命と気をつけたい病気

シーズーの平均寿命は、14歳前後です。目が出っ張っているため、「緑内障」や「角膜症」、垂れ耳により「外耳炎」、密集した被毛により「皮膚炎」になりやすいので、注意が必要です。短頭種で高温多湿に弱いため、夏場は室温管理をしましょう。

マルチーズの平均寿命と気をつけたい病気

マルチーズの寿命は13歳前後です。「気管虚脱」「涙やけ」「膝蓋骨脱臼」を起こしやすいです。肥満やストレスの原因になることもあるため、激しい運動を控え、異常があれば動物病院を受診しましょう。

シーズーとマルチーズでしつけ方に違いはある？

シーズーは頑固な面があるため、しつけに手を焼く場合があります。賢く物覚えは良いので、基本は褒めてしつけて、ダメなことはハッキリ伝えましょう。
マルチーズは気が強い面があり、甘やかすと要求吠えや噛み癖に繋がることがあります。飼い主さんが毅然とした態度で接して、わがままを通さないようにしましょう。

まとめ

シーズーとマルチーズは、どちらも愛玩犬として長い歴史がある犬種です。体型や毛並みなど、よく似た容姿をしていますが、それぞれ特徴や性格が違います。また、原産国や育ってきた環境も異なります。

性格は、どちらも基本的に温和で人懐っこく、家族として迎え入れやすいです。一緒にいる時間を取り、スキンシップをたくさん取りたい方に適しています。一方で、マルチーズは気が強い面、シーズーは頑固な面も持ち合わせています。可愛らしい見た目なので、つい甘やかしてしまいがちですが、しつけはメリハリをつけて行うことが大切です。

どちらを迎え入れたら良いかは、それぞれの特性を見極めた上で、検討してみてくださいね。