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コラム

猫のユリ中毒は命に係わる恐れあり!症状や誤植したときの対処法について解説

2023.03.19 2024.03.12

香りが強く大ぶりの花を咲かせるユリは存在感があり、人気のある植物です。ですが、猫にとって、猛毒な成分が含まれています。猫が誤って食べてしまうと、重篤な症状を引き起こす恐れがあるため、注意しなくてはなりません。

この記事では、猫がユリを食べたときに現れる中毒症状や誤食した際の対処方法について、解説していきます。

猫に現れるユリ中毒の症状

猫がユリ中毒を起こすと、以下のような症状が現れます。

  • ・急激に元気がなくなる
  • ・食欲がなくなる
  • ・嘔吐
  • ・下痢
  • ・脱水
  • ・よだれを多量に出す
  • ・震えやけいれん
  • ・尿の量が減る、尿が出なくなる

初期は嘔吐や下痢などの消化器症状が見られます。ユリの花や葉を誤飲すると、急性腎不全を起こし、わずか数日で命を落とすこともあります。

症状が見られたら、速やかに獣医師さんの診察を受けること、早期治療が大切です。

猫にとってユリのどこが危険?

ユリは花、花びら、花粉、葉、茎、根の全ての部位に毒性があるため、どの部位を食べても危険です。食べた量がごく少量であっても、命に関わることがあります。

また、ユリに含まれる中毒物質は水に溶けだすため花瓶の水や、人間の服や猫の体についた花粉を舐めただけでも、中毒症状を起こす恐れがあるため、注意してください。

ユリの毒性成分は明らかにはなっていないため、有効な解毒剤はなく、適切な治療も確立されていません。

ユリ同様に猫にとってユリ科全般が危険!

猫が中毒症状を起こすのは、ユリだけではありません。ユリに限らず、ユリ科の植物全般は、猫にとって、危険です。

ユリ科の植物には、カサブランカやチューリップ、カタクリ、ヒヤシンスなどがありますが、同様に危険なので、注意しましょう。

食べ物や化学物質にも危険が潜んでいる

サトイモやトマト、ナス、アボカドといった食べ物などにも、中毒症状を起こす物質が含まれているため、家庭で扱う際は注意が必要です。

また、化学物質にも危険が潜んでいます。タバコに含まれる「ニコチン」、殺虫剤や薬浴剤には「クロルデン」、「リンデン」などの塩素系炭化水素が含まれており、猫が摂取すると中毒を引きおこします。殺鼠剤に含まれる「ワルファリン」や「メタアルデヒド」は、殺鼠剤を含んだネズミを食べてしまった野良猫に発症することが多いです。

害虫駆除に使われる有機リン系の殺虫剤には、キャットフードの粒と同じ大きさのものがあり、誤飲事故が起こらないように注意してください。

除草剤に含まれるヒ素系やフェノール系の物質などは、散布されたところを猫が歩き、足の裏や体表に付着した薬剤の粉末を舐めてしまうことで、体内に入るケースがあります。

さらに、室内で焚くエッセンシャルオイルやアロマオイルに含まれる植物成分は、オイルが皮膚に直接触れたり、空気中に揮発した成分を吸い込んだりすることで、中毒症状を引き起こすため、使用しないようにしましょう。

関連記事:猫にアロマは危険?飼い主が知っておきたい気を付けること

猫がユリを誤食したときの対処方法

猫がユリを誤食した場合は、自宅で吐かせるなどの応急処置をするのは難しいです。速やかに動物病院へ連れていき、早急に処置をしてもらいましょう。

夜間であれば救急に連絡をして、獣医師さんにユリを誤食したことを伝えてください。

いつ・何を・食べた量を医師に伝える

医師には、いつ、何をどのくらいの量食べたのかを伝えると、診断に役立ちます。嘔吐や下痢の症状がある場合は、ビニール袋に吐しゃ物や排泄物を入れて持参してください。

一般的にユリによる中毒は、腎臓に障害が出ます。尿量や飲水量に変わりはないか、様子を観察しておきましょう。

猫がユリ中毒になったときの治療方法

催吐処置と活性炭の投与

誤食からあまり時間が経過しておらず、まだ消化されずに胃の中にある場合は、催吐処置により口から原因物質を吐き出させる処置をします。

ほかにも、活性炭を投与して、有害物質を炭に吸着させて排泄物と一緒に体外に排出させる方法を取ります。

急性腎不全に対する治療

急性腎不全の場合、代謝産物や水分、電解質などが体外に排出されなくなります。そのため、症状の進行具合により、透析治療を行うことがあります。その場合、数日間の入院が必要になるケースが多いです。

猫をユリ中毒にさせないための予防策

ユリ中毒の予防策は、猫をユリ科の植物に近づけないことです。家の中に入れなくても、屋外に出る猫は、庭に植わっているユリをかじるなどして、中毒を起こす恐れがあります。

ユリ科の植物は、猫の出入りする場所に置かないようにしてください。花束にユリが含まれている場合は、花粉を取り除き、ほかの花に付着しないようにしましょう。

猫にはユリ科以外にも危険な植物がある

サトイモ科

サトイモ科の植物には、葉や根茎に「シュウ酸カルシウム」が多く含まれているため、猫が食べると、口腔内に疼痛や炎症を起こし、嘔吐することがあります。

ナス科

ナス科のチョウセンアサガオやホオズキなどの葉や茎、根には、「アルカロイド」が多く含まれており、猫が食べると中毒症状を引き起こし、重症化することがあります。

ツツジ科

ツツジ科の植物であるレンゲツツジやサツキ、シャクナゲには「グラヤノトキシン」という有毒成分が含まれているため、猫が摂取すると、中毒症状を引き起こし、命に関わる恐れがあります。

スミレ科

スミレ科の植物であるパンジーやビオラの種子や根茎には、「ビオリン」や「サポニン」、「ビオラルチン」「グリコサイド」などの有毒成分が含まれています。猫が口にすると、嘔吐や神経麻痺、心臓麻痺を起こす可能性があります。

キク科

キク科の植物であるマーガレットやダンゴギクの樹液には猫に有毒な「セスキテルペン」や「ラクトン」が含まれており、猫が触れると、皮膚炎を起こしたり、フケが出やすくなったりします。

多肉植物

多肉植物の中には、葉に「バーバロイン」という毒性成分を持つものがあり、猫が摂取すると、下痢や腎炎を引き起こすことがあります。また、トゲのあるものは、手足や口内などを傷つけてしまうことがあるので、注意が必要です。

まとめ

猫にとって、ユリ科の植物は大変危険です。誤食してしまうと、わずかな量でも中毒症状を引き起こすだけでなく、症状の進行が速いため、命を落とす恐れもあります。

もしも誤食に気づいたら、様子を見ることなく、速やかに動物病院へ連れて行ってください。その際は、なにをいつどこでどの程度食べたのか、経過時間などを落ち着いて伝えましょう。

ユリ科以外にも猫に危険な植物はあります。愛猫の命を守り、安全に暮らすためには、中毒を起こす原因となる危険な植物は持ち込まないこと、飼い主さんが正しい知識を持ち、適切に管理することが大切です。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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