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グレーの毛並みを持つ猫の特徴と種類を紹介します
猫の毛色には、ホワイト・ブラック・ブラウン・フォーンなどさまざまな種類があります。
中でも珍しい毛色とされているのがグレーです。
レアカラーに分類されるグレーの毛並みを持った猫は、どこか気品や美しさがあり、飼ってみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そんなグレーの毛並みを持つ猫の特徴や種類をご紹介します。
もくじ
グレーの毛並みを持った猫の特徴
グレーの毛並みを持った猫は以下のような性格の特徴を持っているとされています。
- ・知的、賢い
- ・温厚、穏やか
- ・警戒心が強い
もちろん、同じグレーの毛並みを持っていても、猫種によって微妙に性格は異なります。
ただ、共通した部分が多い要因には、毛色を決める遺伝子が関与している可能性があります。
猫の毛色を決める遺伝子はW、O、A、B、C、T、I、D、Sの9種類とされており、グレーの毛並みを持つ猫は、この中のD(ダイリュート遺伝子)が大きく関係しています。
毛の濃淡を決めるダイリュート遺伝子にはDとdの2種類があり、黒色のもととなるBという遺伝子とddという色を薄めるダイリュート遺伝子が混在すると、グレーの毛色になるようです。
グレーの毛並みを持つ猫は、黒猫と同じくBの遺伝子を持っていることから、黒猫に似て穏やかな性格ではあるけれど、黒猫よりやや警戒心が強く神経質な傾向にあるようです。
グレーの毛並みを持つ猫の種類
ロシアンブルー
グレーの毛色と言えばロシアンブルーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そんなロシアンブルーは、飼い主に対して従順な性格をしていることから「犬のような猫」と言われることもあります。
飼い方
ロシアンブルーは神経質なところがあり、ストレスをためやすい傾向にあります。
ストレスがたまると、威嚇する、引っかくといった問題行動に発展する恐れがあるので、できるだけストレスを与えないような環境を作ってあげてください。
具体的には、室内でもしっかり運動できるようにキャットタワーを設置する、寝床は静かな場所に作ってあげる、室温を猫の適温に合わせる、などを意識するようにしましょう
注意点
ロシアンブルーは肥満になりやすい猫種だと言われています。
肥満になると、心臓や関節への負担が増える、糖尿病にかかるリスクが高くなるなどさまざまな悪影響が出てしまいます。
そのため、適度な運動に加え、年齢に応じた量、カロリーを意識してフードを与えるようにしましょう。
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ロシアンブルーの性格や特徴について紹介します
シャルトリュー
穏やかで鳴き声は小さく、非常に賢いことから、比較的飼いやすい猫種とされています。
原産国フランスでは非常に人気が高く、「フランスの宝」とも言われています。
飼い方
シャルトリューは体を動かして遊ぶことが好きなので、おもちゃを使って積極的に遊びに誘ってあげると喜びます。
おもちゃは飽きないようにいろいろな種類のものを用意してあげると良いでしょう。
注意点
シャルトリューはかなり被毛が厚いので、暑さが苦手です。
特に気温が30℃を超えるような日は、熱中症にならないよう、細心の注意を払ってください。
夏の場合の猫の適温は、26~28℃とされています。
もちろん暑さの感じ方には個体差がありますので、愛猫の様子を見ながらエアコンの温度を調整しましょう。
また、熱中症を防ぐためには室温だけでなく湿度の上がりすぎにも注意が必要です。
湿度が高すぎる場合には、エアコンの除湿機能を活用したり、適宜換気したりして、60%前後を保つようにしましょう。
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シャルトリューの性格や特徴について紹介します
ブリティッシュショートヘア
ブリティッシュショートは穏やかで優しい性格をしていますが、自立心が高いところもあり、抱っこされたり、べたべたされたりするのはあまり好きではありません。
必要以上に触らず、適度な距離を保って接するのが、ブリティッシュショートと良い関係を築くコツのようです。
飼い方
ブリティッシュショートヘアは必要以上に触られることを好みませんが、ブラッシングをこまめにやってあげないと、毛づくろいの際に抜け毛が大量に口から体内に入ってしまうので、1日1回はブラッシングしてあげましょう。
成猫になってからいきなりブラッシングを始めると、慣れるまでに時間がかかってしまうので、子猫のときからブラッシングに慣れてもらえるよう、トレーニングをしておいてください。
注意点
ブリティッシュショートヘアは「肥大型心筋症」という心臓病になりやすいとされています。
肥大型心筋症は、初期の段階ではほとん症状が見られないのですが、重症化すると失神や突然死を引き起こす恐れもある非常に恐ろしい病気です。
肥大型心筋症を早期に発見するためにも、心臓のエコー検査を含めた全身の健康診断を定期的に行うようにしましょう。
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ブリティッシュショートヘアの性格や特徴について紹介します
コラット
コラットは、ロシアンブルー、シャルトリューとともにブルー御三家と呼ばれています。
社交性があるので、比較的他の猫や犬とも一緒に飼いやすいとされています。
ただ、プライドが高く、自己主張が強いという側面もあります。
飼い方
コラットは活発で、特に若いときは運動量が多いので、キャットタワーを設置してあげると運動欲求を満たすことができ、ストレス発散になります。
また、飼い主さんと一緒にいることが好きなので、一緒に遊ぶ時間を作ってあげるようにしましょう。
注意点
コラットは非常に賢く、周りをよく見ています。
そのため、フードやおやつ、イタズラされたら困るものは単に高いところへ片づけるだけでなく、猫が開けられないような扉付きの棚やロックがかかる収納棚などに入れるようにしましょう。
スコティッシュフォールド
スコティシュフォールドは甘えん坊で、飼い主さんとコミュニケーションを取るのが大好きです。
人懐っこく鳴き声も控えめなことから、集合住宅でも飼いやすいと言われています。
飼い方
スコティシュフォールドはあまり運動量が多い猫ではありません。
しかし、適度に運動しないと、肥満になりやすくなってしまいます。
キャットタワーを設置したけど思ったより遊んでくれない…ということであれば、飼い主さんが遊びに誘ってあげましょう。
大好きな飼い主さんとコミュニケーションが取れて、運動不足も解消できれば一石二鳥ですね。
注意点
スコティッシュフォールドは、骨軟骨異形成症という遺伝性の関節疾患になりやすいです。
この病気になると、四肢が腫れる、関節部が固くなる、などの症状が見られ、関節の可動性が落ちます。
骨軟骨異形成症は遺伝性の病気なので、有効な予防法はないのですが、できる限り関節に負担がかからないような生活を心がけるようにしましょう。
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スコティッシュフォールドの性格や特徴について紹介します
まとめ
今回は、グレーの毛並みを持った猫についてご紹介しました。
猫種によって微妙に違いはあるものの、今回紹介したロシアンブルー、シャルトリュー、ブリティッシュショートヘア、コラット、スコティシュフォールドを見てみると、賢く、穏やかな性格をしている子が多いことがわかります。
やや警戒心が強く、神経質な面もありますが、比較的飼育しやすい傾向にあるので、猫の飼育初心者の方にもおすすめです。
犬の家&猫の里 編集部
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