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足が長い猫の種類は?ボディタイプの特徴や飼育のポイントを紹介
猫にも様々な種類がいて、それぞれ違った魅力がありますよね。中でも足が長い猫はスマートで筋肉質な体型をしており、スラリと伸びた長い四肢が優雅です。
では、足が長い猫には、どのような猫種がいるのでしょうか。
この記事では、足が長い猫の特徴やボディタイプ、猫種ごとの飼育のポイントをご紹介していきます。ぜひチェックしてみてくださいね。
足が長い猫の特徴
猫には、土地の環境に適応した体型と、人工的な繁殖によって作り出された体型があります。足が長い猫に共通しているのが、スレンダーな体型です。
細身で筋肉質
足が長い猫は、ほっそりとした細身な体型をしているのが特徴です。足の長い猫には、南国育ちの猫種が多く、暑い南国の土地で暮らすために適応したのだとされています。
スリムで筋肉質なため、活発で運動能力が高いです。俊敏でジャンプ力もあるため、十分な運動量を確保した飼育環境を整える必要があります。
猫のボディタイプ
猫のボディタイプは6つあり、見た目の印象や雰囲気が異なります。このうち、オリエンタルとフォーリンタイプが足の長い猫種です。それぞれの違いについて見ていきましょう。
コビー
コビーは、手足が太めで、ずんぐりむっくりした体型をしています。顔や足先、尻尾に丸みがあり、全体的にコンパクトで丸々とした印象です。
セミコビー
セミコビーは、コビーよりも手足や胴体、尻尾がやや長いタイプです。コビーと同じようにコンパクトですが、丸々というよりも、がっしりとした体型をしています。
オリエンタル
猫種の中で、最もほっそりした体型をしているのが、オリエンタルです。全体的に直線形で、手足だけでなく胴体、尻尾も細く長いです。顎が小さく、逆三角形の小顔に、大きな耳をしています。
フォーリン
フォーリンは、オリエンタルよりも若干丸みを帯びた、細めでスリムな体型をしています。セミフォーリンよりも手足は長めで、体も細いです。
セミフォーリン
オリエンタルとコビーの中間にあたる体型がセミフォーリンです。オリエンタルほど細くなく、コビーのようなずんぐりした感じもあまりありません。日本で見かける猫は、このタイプが多いです。
ロング&サブスタンシャル
他の5つのタイプに当てはまらないのが、ロング&サブスタンシャルタイプになります。他のタイプと比べて、体高が高く、体長も長めです。骨太でがっちりした大型の猫種です。
足が長い猫種類を紹介
足が長い猫種9選をご紹介します。飼い方や注意点など参考にしてみてください。
シャム(サイアミーズ)
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シャムは気品のある優雅な姿をした猫種で、手足や体が細長く、大きめの三角の耳をしています。
飼い方
シャムは、人と触れ合うことが好きです。コミュニケーションを取りたがって、よく鳴くので、愛猫との一緒に遊ぶ時間を楽しみたい人に向いています。
イタズラ好きな面があるので、気長にしつけをしてください。運動量が多いので、広めのスペースを確保し、キャットタワーの設置や家具の配置を工夫しましょう。
注意点
シャムは、オーバーコートのみのシングルコートなので、寒がりな子が多く、室温の管理する必要があります。また、綺麗な毛並みを保つために、こまめにブラッシングをしましょう。逆三角形の顔をしているシャムは、早食いの傾向があります。吐き戻しやフードの詰まりの原因となるため、大きめの粒のフードを選ぶようにしてください。
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コーニッシュレックス

コーニッシュレックスは、縮れた巻き毛、卵型で彫りの深い顔、バットイヤーと呼ばれる直立した耳が特徴的です。
飼い方
コーニッシュレックスは、甘えん坊で人懐っこい性格をしています。鳴き声が小さく、運動量をそれほど必要としないため、マンションなどでも飼いやすいです。
ただし、繊細な面があり、他の猫との同居が苦手なので、多頭飼いには向きません。ストレスがかからない静かな飼育環境での飼育が望ましいです。
注意点
コーニッシュレックスは、遺伝的な要素やアレルギーが原因で皮膚疾患にかかりやすいです。日頃からお手入れをして、皮膚のコンデションを健康に保つ必要があります。
アンダーコートを持たないので、寒さに弱いです。特に子猫のうちは、温度管理をしっかりしてください。縮れ毛は摩擦に弱く、デリケートなので、力を入れ過ぎず、優しくブラッシングしましょう。
バリニーズ
バリニーズは、アメリカ原産のシャムの長毛タイプの猫種です。細くしなやかな体つきのオリエンタルタイプで、光沢のある毛並みをしています。
飼い方
バリニーズは社交的で人見知りせず、子供や他のペットとも仲良くできます。寂しがり屋な性格なので、長い時間ひとりにさせるとストレスを感じる場合があります。留守番が多い環境での飼育は向きません。
甘えん坊なので、できるだけたくさん一緒に遊ぶ時間を取るようにすると喜びます。臆病で用心深いところがあるので、しつけの際はしからず、愛情を持ってしつけるようにしてください。
注意点
バリニーズは、肥満が原因の糖尿病にかかりやすいので、運動不足や食事の与えすぎに気をつけましょう。長毛種にしては毛が短く、抜け毛は少なめなので、比較的お手入れが楽です。
加齢に伴い、眼病や皮膚病、泌尿器疾患などの遺伝性の疾患を発症しやすくなります。定期的に健康診断を受けて、日頃から異変がないか気にかけるようにしましょう。
オリエンタルショートヘア

細く引き締まった体に、大きな耳とアーモンド形の目がクールな印象のオリエンタルショートヘア。シャムをカラフルにした猫種で、被毛のバリエーションが豊かです。
飼い方
オリエンタルショートヘアは、シャムの気質を受け継ぎ、人懐っこく、甘えん坊な性格です。
活発で運動能力が高いので、十分に体を動かせる環境を作りましょう。イタズラ好きな面もあるので、誤飲の危険があるものなどは、置かないようにしてください。
注意点
短毛種のオリエンタルショートヘアは、頻繁なお手入れは必要ありませんが、スキンシップを兼ねて、定期的にブラッシングなどを行うと良いです。
泌尿器系の疾患にかかりやすいので、飲水量や排尿の状態をチェックしておくようにしてください。
ターキッシュアンゴラ

トルコ原産のターキッシュアンゴラは、「バレリーナのような猫」と呼ばれるエレガントな容姿が特徴です。シルクのような被毛を持ち、アーモンド形の大きな瞳をしています。
飼い方
ターキッシュアンゴラは、飼い主さんなど気を許した相手には愛情深く接します。気難しい面もあるため、多頭飼いや小さな子供がいる家庭での飼育は不向きです。
高いところにジャンプする、おもちゃでじゃれるなどアクティブに動きます。冒険心が強いので、遊び場もひと工夫すると良いでしょう。遊ぶことが大好きなので、積極的に一緒に遊んであげてください。
注意点
ターキッシュアンゴラは、毛玉はできにくい毛質ですが、ブラッシングやシャンプーなどのお手入れは必要です。
中高齢になると、肥大型心筋症になりやすくなるので、注意しましょう。遺伝的傾向があれば若猫でも、運動したがらない、寝てばかりいるなどの兆候が見られます。
また、白い毛に青い目のオッドアイを持つ猫は、聴覚障害が出やすいです。様子がおかしい場合は、動物病院で診てもらいましょう。
ロシアンブル―
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ロシアンブル―はロシア北西部原産の猫種です。銀色のような青色の柔らかい被毛を持ち、穏やかであまり鳴きません。
飼い方
ロシアンブル―は、犬のような性格と称されるほど、飼い主さんに忠実で献身的です。警戒心が強く、繊細な一面があり、騒がしい場所を好みません。ストレス耐性が低めなので、愛猫の気持ちを汲み取り、落ち着いて過ごせる環境を用意してあげてください。
注意点
厚い被毛を持つロシアンブル―は、寒さに強く、暑さに弱いです。夏は冷房で室温を管理する必要があります。
また、肥満が原因による糖尿病や関節疾患になりやすいです。食事量や運動量に注意し、ストレスを与えない環境作りを心がけましょう。泌尿器系疾患を予防するためにも、水分を多めに摂るようにしてください。
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ソマリ
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ソマリは、大きな耳に縁取りがくっきりしたラインのアーモンド形の目を持つ表情豊かな猫種です。
飼い方
ソマリは、基本的に飼い主さんに従順で、コミュニケーションを取ることが好きです。警戒心がとても強いため、環境が変わったり、家族が増えたりすると、ストレスから凶暴化することがあります。もしも凶暴化した場合は、刺激を与えず、落ち着くまで距離を置きましょう。
運動量が多いので、室内でも体を動かせる環境を作ってあげてくささい。
注意点
ソマリは肥満になりやすいので、食事管理に気を配りましょう。
ダブルコートの長毛種で、抜け毛が多めですが、普段のお手入れはさほど神経質になる必要はありません。
ソマリは遺伝疾患として、溶結性貧血があります。倦怠感や食欲不振などの症状が見られたら、獣医師さんに相談してみてください。
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アビシニアン
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エチオピア原産のアビシニアン。足が長くすらっとした筋肉質な体つきで、クールな見た目です。
飼い方
アビシニアンは、従順で賢く、家族に愛情深い性格です。人懐っこく甘えん坊なので、積極的にコミュニケーションを取ることで、絆が深まります。
運動量が多いため、部屋を駆け回るため、室内でも十分体を動かせるように配慮してください。好奇心旺盛なので、興奮して家から脱出しないように、ドアや窓の開閉時は気をつけましょう。
注意点
アビシニアンは短毛種なので、お手入れはあまりかかりません。肥満になりやすいので、運動と食事管理を行うようにしてください。腎臓病や網膜萎縮など、早期発見が重要な病気のリスクも高いです。いつもと違う様子が見られたら、動物病院で診察しましょう。
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ジャパニーズボブテイル

丸まったポンポンのような尻尾が特徴のジャパニーズボブテイル。日本猫ならではの優しい温和な性格です。
飼い方
ジャパニーズボブテイルは、人見知りをせず、環境への適応力が高いです。依存心が低く、自立したマイペースな性格で、人との触れ合いを好みます。少し頭を使うおもちゃで遊んであげると良いです。
太りやすいので、日頃からたっぷり運動できる環境を整えましょう。頑固な一面もあるため、気に入ったフードしか食べないことや、トイレの砂にこだわりを持つことがあります。愛猫が気に入ったアイテムを見つけてあげるようにしてみてください。
注意点
ジャパニーズボブテイルは、尿路結石や腎臓疾患にかかりやすいです。尿の回数や量の増加は疾患のサインです。異変を感じらたら、獣医師さんに相談しましょう。普段からしっかり水分補給をさせることを心がけるようにしてください。
足が長い猫の飼育ポイント
足が長い猫を飼育する際は、次のポイントを押さえておきましょう。
肥満に気をつける
足が長い猫は、スリムで筋肉質な体型をしていますが、肥満になりやすい傾向があります。運動不足にならないように、しっかり運動させることが大切です。
愛猫がキャットタワーの設置や家具の配置などで高低差を作るなど、十分に運動できる環境を整えてあげましょう。また、おもちゃで遊びに誘うなどして、意識的に体を動かすようにさせるのも有効です。
筋肉質な体をキープするためにも、たんぱく質の多いフードを与えるのがおすすめです。食事量と質を考えて、しっかり管理しましょう。
ケガに注意する
足が長い猫は、細い足をしています。他の猫種に比べて、ケガをしやすいので、注意が必要です。
身軽で活発に室内を動き回るため、家具などに足を引っかけたり、つまずいたりすることがあります。愛猫が生活するスペース内の危険な要素はできるだけ排除しておきましょう。
また、室内で高いところからの飛び降る際に、足を捻挫したり、骨折したりしやすいです。愛猫が着地する場所には、クッション性のあるマットを引くなどして、衝撃を和らげる工夫をしてあげてください。
まとめ
足の長い猫は、スリムで筋肉質な猫種が多いです。猫は足や体の長さなどによって、6つのボディタイプに分けられます。足の長い猫のボディタイプは、オリエンタルやフォーリンです。
足の長い猫は、肥満傾向があるため、しっかり運動できる環境作りをすることが大切です。また、足が細いため、他の猫種よりもケガをするリスクがあります。床材はクッション性の高いものを使用する、家具などにぶつからずに運動できるよう、広めのスペースを確保するなど配慮してください。
猫種により、性格や特徴は異なります。安全で快適な環境を整えた上で、ご家庭に適した子を迎え入れてくださいね。


犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
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