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毛が抜けにくいワンちゃんを紹介します!
毛が抜けにくいワンちゃんを紹介します!
最近では、愛犬の体調を考えて、大型犬でも温度管理のしやすい室内で飼育する家庭が増えています。ただ、室内で飼育するとなると、抜け毛が気になるところですよね。
そこでこの記事では、毛が抜けにくいワンちゃんをご紹介します。
抜け毛の多い犬と少ない犬は何が違うの?
抜け毛の多い犬と少ない犬で大きく異なるのは毛の生え方です。犬にはダブルコートとシングルコートの2種類の被毛のタイプがあります。
ダブルコート
ダブルコートは、一つの毛穴からアンダーコートとオーバーコートが生えています。アンダーコートは皮膚に近いところに生えており、柔らかい毛質をしています。肌が乾燥しないように保湿したり、冬には体温が逃げないように保温したりする役目があります。
もう一つのオーバーコートはアンダーコートよりも長く、丈夫な毛質をしています。有害な紫外線やホコリなどから皮膚を守る役目があります。
ダブルコートの犬種は、年に2回ある「換毛期」のタイミングで冬毛から夏毛にもしくは夏毛から冬毛に生え変わります。このとき、体温調節の働きをしているアンダーコートがごっそりと抜けてしまうことから、ダブルコートの犬種は抜け毛が多いのです。
シングルコート
シングルコートの場合、アンダーコートがない、またはあってもわずかです。シングルコートの犬種は室内で飼育することを前提として改良がなされていることが多いので、体温調節の働きをしているアンダーコートがないのです。つまり、ダブルコートの犬種のような換毛期もないので、抜け毛が比較的少なく済むということです。
抜け毛の少ない犬を飼うメリット
抜け毛が少ない犬種であれば、家の中に散らばる抜け毛の量が物理的に少なくなりますので、犬の毛に対してアレルギーがある方でも飼いやすいです。
また、洋服や家具などにつく抜け毛も少ないので、1日に何度も掃除機やコロコロをかける手間もありません。
抜け毛が少ない犬種10選
トイプードル
シングルコートであるトイプードルは、犬の中でも抜け毛の少なさがトップクラスです。そのため、ぜんそくを持っている人でも飼える犬種と言われています。
ただ、抜け毛が少ない=毛が抜けないということではありません。トイプードルも少なからず毛は抜けるのですが、被毛がクルクルしているので、抜けた毛が絡まって落ちにくいのです。抜けた毛をそのままにしてしまうと毛玉やもつれの原因となりますので、ブラッシングはこまめに行う必要があります。
トイプードルの性格
明るく友好的な性格しており、小さい子どもがいる家庭でも飼うことができます。
その理解力の高さからトレーニングもしやすいことで有名です。
マルチーズ
マルチーズもシングルコートなので、抜け毛は少ない犬種と言えます。柔らかで純白な被毛が美しいですが、人間の髪の毛のようにどんどん伸び続けるので、定期的なトリミングが必須です。
マルチーズの性格
とにかく飼い主さんが大好きな甘えん坊です。遊び好きな子でもあるので、おもちゃなどで一緒に遊びながらコミュニケーションをとってあげると喜びます。
社会化訓練をしっかり行わないと攻撃的になることもありますので、子犬の頃からたくさんの人や犬と触れ合っておくとよいですよ。
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアの性格
好奇心旺盛でとてもエネルギッシュな性格の子が多いです。小さくてかわいらしい姿とは裏腹に、負けん気が強いので、しつけは根気強く行う必要がありそうです。
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ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーはダブルコートなのですが、ワイヤーヘアーといって硬くてゴワゴワした被毛なので、毛が抜けにくいのです。そのため、抜け落ちてしまう毛の量も少ないです。
ミニチュアシュナウザーの性格
家族に対して愛情深く、従順な性格の持ち主なので良きパートナーとなってくれます。やや頑固なところはありますが、頭が良いのでしつけがしやすいと言われています。
シーズー
実はシーズーもダブルコートの犬種なので、毛量は多いのですが、意外にも抜け毛が少ないことで有名です。しかし、毛が長く絡まりやすいので、定期的なブラッシングとカットが必要です。
シーズーの性格
シーズーは明るく穏やかな性格をしています。ときに遊び好きで活発な面ものぞかせますが、そこもまた魅力的です。家族に対して深い愛情を示してくれるので、子どもがいる家庭でももちろんOKです。理解力が高いので、ほめながらしつけを行うと比較的スムーズに覚えてくれます。
ビションフリーゼ
まるでぬいぐるみのような白くフワフワとした被毛が魅力的なビションフリーゼ。ダブルコートの犬種ではあるのですが、換毛期になってもそこまで毛が抜けることはなく、カールした毛質も相まって、比較的抜け毛が少ないのです。
ビションフリーゼの性格
とてもフレンドリーなので、初めて会う人や犬とも仲良くなることができます。明るく陽気なビジョンフリーゼは家庭内のムードメーカーになってくれること間違いなしです。
素直で聞き分けが良いので、犬の飼育初心者の方でもしつけはしやすいでしょう。
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ミニチュアピンシャー
ミニチュアピンシャーはシングルコートの犬種なので、ダブルコートの犬種に比べると抜け毛は少ないと言えます。ただ、被毛が極端に短いので毛の生え替わりが早いです。そのため、毛が伸び続けるマルチーズなどに比べるとやや抜け毛は多いです。
ミニチュアピンシャーの性格
体は小さいですが、どんな相手にも立ち向かっていく勇敢さがあります。ただ、警戒心の強さから攻撃的になりすぎることがあります。人にケガをさせてしまわないように、社会化訓練をしっかり行い、だれかれ構わず吠えたり、噛みついたりしないようしつけましょう。
パピヨン
パピヨンもシングルコートの犬種なので、抜け毛はそこまで多くありません。ただ、毛量が多いので、他のシングルコートの犬種に比べるとやや多いと感じるかもしれません。
パピヨンの性格
パピヨンは活発で好奇心旺盛な子が多く、散歩や広い場所での運動が大好きです。
かわいさのあまり甘やかしすぎてしまうと、後々手がつけられなくなってしまうので、子犬の頃からダメなことはダメとしっかり教えるようにしましょう。
狆(チン)
狆もシングルコートの犬種ですので、抜け毛は比較的少ないです。絹糸のような柔らかい手触りが特徴ですが、長く絡まりやすい側面があるので、毎日のブラッシングが欠かせません。
狆の性格
昔から愛玩犬として飼われていたこともあり、人懐っこく、落ちついた性格をしています。飼い主の近くにいることが好きなので、あまりかまってもらえない日が続くと、ストレスをため込んでしまう傾向にあります。
チャイニーズクレテッドドッグ
チャイニーズクレステッドドッグは頭部と手足の先にだけ毛が生えている「ヘアレス」と長い毛に覆われている「パウダーパフ」の2種類が存在しますが、ほとんどがヘアレスタイプです。ヘアレスはそもそも被毛自体が少ないので、そこまで抜け毛を心配する必要もありません。
チャイニーズクレテッドドッグの性格
チャイニーズクレステッドドッグは飼い主さんを喜ばせることが好きという献身的な性格をしています。しつけはというと、マイペースなところが強く出てしまい、難航することも多いようです。体を動かすことが好きなので、遊びを入れながらしつけてあげるとうまくいく可能性があります。
毛の抜けにくい犬を飼ううえでの注意点
定期的にトリミングをする
抜け毛の少ない犬は、毛がカールしていたり、カットしない限りどんどん被毛が伸び続けたりする犬種が多いです。そのため、もつれや毛玉が生じやすい傾向にあります。見た目をきれいに保つだけではなく、皮膚の通気を良くするためにも、定期的にトリミングしてあげてください。
室内の温度を調節する
シングルコートの犬種はアンダーコートがないことから寒さに弱いです。暖かい季節は良いですが、気温が下がる秋冬は室温を調整してあげましょう。暖房をつけるだけでなく、ラグなどを敷いて下からの冷気をシャットダウンしてあげることもお忘れなく。
毛の長さは抜け毛の量に関係する?
何となく、毛が短いほうがお手入れの手間もなくて、抜け毛の量も少ないようなイメージがありますが、実は毛が短いほうが抜け毛は多い傾向にあります。そこには毛周期が関係しています。
犬の毛周期というのは、成長期、退行期、休止期の3期からなっています。成長期で毛の元となる毛母細胞が盛んに分裂し、毛を成長させていきます。退行期になると毛母細胞が死んで、毛の成長は止まります。休止期は毛乳頭から離れた毛根部が上に押し上げられ、古い毛の奥に新しい毛が生え始めます。
長毛種は成長期が長いので、自然と毛周期も長くなり、生え替わるまで期間を要します。比べて、短毛種は成長期が短く、毛周期も短いので短期間で毛が生え替わります。そのため、短毛種の方が抜け毛が多いと言われているのです。
お手入れ方法
ブラッシング
毛が抜けにくい犬種であっても、ブラッシングは定期的に行いましょう。シングルコートの犬種であれば、2、3日に1回くらいが目安です。
狆やシーズーなど長毛種は毛が絡まりやすいので、時間をかけて丁寧にブラッシングしてください。
ブラッシングは抜け毛や毛玉を除去するだけでなく、マッサージ効果もあるので、皮膚や被毛の健康維持にもつながりますよ。
シャンプー
シャンプーをすることで、ブラッシングだけでは取り切れなかった抜け毛や散歩時に付着してしまった汚れを除去することができます。特に、マルチーズやビジョンフリーゼなど被毛が白い子は汚れが目立ちやすいので、月1~2回くらいを目安によく洗ってあげましょう。
シャンプーは頻度が高すぎると、本来必要な皮脂まで取り去ってしまうので、注意してください。
まとめ
抜け毛の多い、少ないは毛の生え方が関係しています。オーバーコートとアンダーコートが生えているダブルコートの犬種の方が一般的には抜け毛が多いとされています。
しかし、抜け毛の量を左右するのは毛の生え方だけでなく、毛の長さも関係しています。毛が短いと生え変わるまでの期間も短くなるため、抜け毛が多くなる傾向にあります。
犬を飼いたいけど抜け毛が気になる…という方は、今回紹介したワンちゃんたちを参考にしてみてください。
犬の家&猫の里 編集部
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