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短毛種の犬10選!特徴や飼い方について紹介します
犬を飼う際は、見た目だけでなく、性格や飼いやすさを考慮したいところです。毛の短い短毛種にも、小型犬から大型犬まで様々な犬種がいます。
この記事では、短毛種の犬種10選の特徴や飼い方についてご紹介します。あわせて飼育のポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
短毛種の特徴
では、まっすぐな毛に覆われている短毛種にはどのような特徴があるのでしょうか。
毛の長さ
一般に短毛種の毛は3㎝前後と短めです。手で触ると、ツルッとした毛並みをしている犬種が多く、撫でると短い毛がポロポロ抜け落ちたりします。
被毛は一定の長さ以上に伸びることはありません。また、短毛種の多くが、アンダーコートを持たないシングルコートです。
寒さや日光に弱い
被毛は寒さから体を守る役割もありますが、短毛種は毛が短いため、寒さに弱い傾向があります。南方の暖かい地域が原産国である場合が多いため、被毛で防寒する概念がありません。
特に短毛種の中でも小型犬やシングルコートの被毛を持つ犬種は、寒さが苦手です。
暖房器具や毛布などで暖かくして過ごすこと、体温を逃がさぬように服を着せてあげる必要があります。
抜け毛はある
短毛種でも、毛が抜けないわけではありません。長毛種のように毛が絡まってしまうことはあまりないですが、毛が短い分、長毛種よりも生え変わりが早いです。
そのため、ブラッシングで抜け毛を取ってあげる必要があります。
短毛種は見た目以上に抜け毛が多く、ダブルコートの犬種は、換毛期は大量に抜けるので、こまめにケアすることが大切です。
小型犬の短毛種
まずは、小型犬の短毛種をご紹介します。
チワワ(スムース)
チワワは、好奇心旺盛で活発な性格。大きな目と丸い額が強調された愛らしい外見をしています。
飼い方
チワワにありがちな問題が、吠え癖と噛み癖です。警戒心が強く、攻撃的な一面もあるため、しつけが難しいともいわれます。
飼い主さんがリーダーであることを教えて、散歩や遊びで主導権を握り、チワワの言うことに従わないようにしてください。
吠え癖にあるチワワに対しては、興奮を落ち着かせ、吠える対象に警戒心を抱かなくても良いと理解させることが大切です。
噛み癖に対しては、原因を探り、低い声で目をしっかり見ていけないことだと教えましょう。噛んで良いおもちゃを与えて、噛んではいけないものとの区別をさせてください。
注意点
チワワはメキシコ原産の犬なので、寒さに特に弱いです。冬場は服を着せる、暖かいペット用グッズを活用するなどの、寒さ対策が必要になります。
超小型犬のチワワにとって肥満は大敵です。体重が増えると、支える足や関節に負担がかかるため、食餌のコントロールをしっかりするようにしてください。
骨が弱く、脆いため、骨折や脱臼に注意が必要です。
室内の段差を減らして、ぴょんぴょん跳ねる行為も膝に悪いため、止めさせましょう。
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イタリアン・グレーハウンド
イタリアン・グレーハウンドは、スレンダーな体で、気品溢れる姿が印象的です。温厚で穏やかな性格で、子供がいる家庭でも良きパートナーになってくれます。
飼い方
イタリアン・グレーハウンドは、神経質な一面もありますが、遊ぶことが好きです。小さく細いながらも、運動神経が抜群なので、定期的にドッグランなどで、思い切り走らせると良いでしょう。
抜け毛が少なく、体臭もあまりないため、お手入れが楽です。無駄吠えも少ないため、室内犬に適した犬種だといえます。
温和な性格の子が多いですが、一度甘やかすと言うことを聞かないわがまま犬になることも。飼い主さんはリーダーとして、ときには毅然とした態度で接することが必要です。
注意点
イタリアン・グレーハウンドは、小型犬ながら活動的です。部屋の中で入ってほしくないところには、仕切りをすると良いです。骨が細いので、高いところからの飛び降りによる骨折に注意してください。
被毛、皮膚、脂肪が薄いので、固い素材の床材との接触は皮膚を傷つけてしまいます。クッション性の高い素材や、マットなどを敷いて対応してください。
また、冬の寒さに非常に弱いです。暖房器具を活用して、暖かい環境づくりをしましょう。
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パグ
パグは、鼻ぺちゃでシワのある顔立ちをした短頭種です。陽気で人懐っこい性格、吠えることが少なくて大人しいので、初心者にも飼いやすいとされています。
飼い方
パグは、傷つきやすく優しい面があるため、注意するときはきつく叱らないようにしてください。褒めると伸びるタイプなので、習得したらどんどん褒めてあげましょう。
飼い主さんと遊ぶのが大好きなので、散歩以外に一緒に遊ぶ時間を取ると良いです。
注意点
太りやすい体質なので、散歩などで体を動かして、肥満を予防するようにしてください。暑さ寒さが苦手な犬種なので、留守番するときは、エアコンなどでパグが過ごしやすい適切な温度を保つようにしましょう。
パグは顔のシワに皮脂汚れが溜まりやすく、放っておくと、皮膚炎を起こす可能性があります。日々のお手入れが欠かせません。
パグはダブルコートなので、毎日こまめなブラッシングが必要です。
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ミニチュアダックスフンド
胴長短足、面長で垂れた耳が特徴のミニチュアダックスフンド。仲間意識が強く、特にスムースコートの犬は、猟犬としての気質が強いです。
飼い方
ミニチュアダックスフンドは、好奇心旺盛でアクティブな性格。警戒心が強く、猟犬特有の吠えやすい気質があります。子犬のうちに吠えないようにしつけることが大切です。
遊ぶことが大好きなので、室内でもボールなどで遊んであげてください。運動不足でストレスを溜めないように気をつけましょう。
注意点
ミニチュアダックスフンドは、足が短いため、夏場はアスファルトの照り返しの影響を受けやすいです。散歩は日中の時間を避けて、日陰や土などの散歩ルートを選ぶようにしてください。
たれ耳のミニチュアダックスフンドは、耳のトラブルが生じやすいです。定期的な耳掃除、臭いなど、異常がないかチェックするようにしましょう。
ミニチュアダックスフンドは足腰に負担がかかるため、椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種です。毎日のカロリーコントロールで肥満を予防し、高いところからの飛び降りなどに気をつける必要があります。
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中型犬の短毛種
次に中型犬の短毛種について、見ていきます。
フレンチブルドッグ
がっしりとした体格で、愛嬌のある顔立ちのフレンチブルドッグ。利口で賢く、吠えたり走り回ったりすることが少ないため、室内犬に向いています。
飼い方
フレンチブルドッグは、繊細な一面があり、落ち込みやすいと言われています。叱る時は、大きな声で叱らないことがポイントです。
フレンチブルドッグは、尻尾で感情表現ができないため、表情やしぐさから気持ちを読み取るようにしてみてください。
また、短頭種のため、呼吸が荒くなりやすいです。夏場の暑い日の散歩では、常に呼吸をチェックしながら、適度に運動させましょう。
注意点
フレンチブルドッグは、食欲が旺盛なので、フードの与えすぎに注意してください。
鼻の周りの皮膚がシワになっており、汚れがたまりやすいです。皮膚が弱く、皮膚の感染症を起こしやすいため、こまめにお手入れをして、清潔に保ちましょう。
毛は短いですが、季節ごとの抜け毛が多くなるため、ブラッシングが必要です。
フレンチブルドッグは、鼻腔が狭くなり呼吸が苦しくなる鼻腔狭窄になりやすいです。また、先天的に口蓋裂になってしまうこともあります。
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ビーグル
ビーグルは引き締まった体型をしており、攻撃性が低く、やんちゃで活発、甘えん坊な性格です。
飼い方
ビーグルは、イタズラ好きな反面、寂しがり屋で甘えん坊な面があります。叱るよりは褒めるしつけを心がけると良いです。
しつける際は、飼い主さんとの主従関係をはっきりさせることが大切です。立場が逆転すると、手に負えなくなることがあるため、気をつけましょう。
子犬期に人や他の犬に触れて、社会性を身に付けておくようにしてください。
注意点
皮脂量が多いビーグルは、匂いがキツイ犬種とされています。栄養バランスの取れた食事とこまめなシャンプーで臭いを軽減することが可能です。
ビーグルの被毛はダブルコートですが、冬の寒さを苦手としています。暖房やペットヒーターなどで、快適な室温に保つことが必要です。夏場は熱中症に注意してください。
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ウェルシュコーギー
ウェルシュコーギーは、ピンと立った大きな耳とキツネを思わせる顔立ちが特徴です。胴長短足の丸い体型をしており、歩く姿に可愛らしさがあります。高い能力と責任感を持った犬種です。
飼い方
ウェルシュコーギーは、社交性が高く、家族以外の人にも懐きやすいです。
かつて牧羊犬として活躍していたウェルシュコーギーは活発で、スタミナがあります。遊びなどで楽しくエネルギーを発散させましょう。
飼い主の意図をくみ取り、忠実に守ろうとするため、きちんとしつければ多くのことを覚えます。
他の犬や小動物を見かけたときに吠えたり、追いかけたりしないように、子犬のうちから「待て」「ふせ」「ダメ」といったコマンドトレーニングをしっかり行うようにしてください。
注意点
ウェルシュコーギーは独特な体型から、腰や股関節に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアや股関節不全症のリスクがあります。段差を少なくする、滑りにくい床材にするなどの工夫が必要です。
また、家具などの破壊トラブルが多いです。しつけが済むまでは、留守番のときはサークルに入れておくなど、トラブルを防止してください。噛み防止用の塗布剤を塗っておくことも有効です。
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大型犬の短毛種
続いて、大型犬の短毛種をご紹介します。
ラブラドールレトリーバー
フレンドリーで賢く、盲導犬や麻薬捜査犬などとしても活躍しているラブラドールレトリーバー。集中力と理解力に優れ、感受性豊かです。
飼い方
ラブラドールレトリーバーは、人に従順で遊びも大好きです。大型犬ですが、しつけのしやすさ、飼いやすさは群を抜いています。
体が大きく、かなり活動的なので、散歩などの運動時間をしっかり確保することが必要です。山や水が好きなので、アウトレジャーを一緒に楽しめます。
子犬の頃はやんちゃな面もあるため、早めにしつけておくと安心です。
知的好奇心が満たされないと、ストレスを溜めてしまい、いたずらをすることがあります。おもちゃを探して持ってこさせるなど頭を使う遊びやトレーニングを取り入れてみてください。
注意点
ラブラドールレトリーバーの毛質は脂っぽいため、マラセチア性皮膚炎などの皮膚病にかかりやすいです。定期的なシャンプーや清潔な住環境をたもち、予防に努めるようにしましょう。
日々のブラッシングは比較的楽ですが、換毛期はごっそり毛が抜けるので、お手入れが必要です。
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ドーベルマン
ドーベルマンは、筋肉質で引き締まった体が印象的で、賢く、優秀な頭脳を持つ犬種です。見た目は怖そうですが、人懐っこくて、甘えん坊な一面もあります。
飼い方
ドーベルマンの筋肉質な体を維持するためには、十分な運動量が必要です。若犬の頃は、少なくとも朝晩1時間ずつの運動をさせましょう。
運動不足で欲求不満になると、ストレスで破壊行動や、飼い主さんの指示に従わなくなることがあります。
子犬の頃は社会性を身に付け、飼い主さんとの間に主従関係を築いておくことが大切です。
注意点
硬質の短毛なドーベルマンお手入れは、定期的なブラッシングをしておけば問題ありません。純血種の大型犬に多いのが、股関節形成不全と胃捻転です。
食後すぐの運動やドカ食いが原因で起こりやすいです。運動は食事の前に行い、ひと段落してから食事を与えてください。ドライフードをドカ食いしたあと、水分を一度にとると、お腹の中で膨らんで、胃に負担をかけます。
食事のドカ食いをさせないよう配慮することが必要です。
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ダルメシアン
白と黒のぶち模様がエレガントなダルメシアン。三角のたれ耳とシルクのような滑らかな被毛が特徴です。
飼い方
ダルメシアンは、基本的に飼い主さんに従順です。上下関係がしっかりできていれば、問題なく指示に従います。
遊ぶことができないと、ストレスを感じます。一緒に遊んであげて、飼い主さんの指示でオンとオフをコントロールできると良いです。
ただし、一度覚えたことは変えようとしない頑固さがあるため、しつけ直しは難しいと考えておきましょう。困った問題行動がある場合は、プロのドッグトレーナーさんに相談することをおすすめします。
知らない人に対する警戒心が強い傾向があるため、子犬の頃から人や他の犬と触れ合う機会を持つようにしてください。
注意点
ダルメシアンは、子供やお年寄りのいる家庭でも飼育できますが、体が大きくて力が強いため、飛び掛からないようにしつけておくと安心です。
被毛の遺伝上、先天性の聴覚障害が起こりやすいです。また、尿路結石になる場合もあるため、日頃から尿量の変化に注意してください。
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短毛種飼育のポイント
では、短毛種はどのようなことに気をつけて飼育すれば良いのでしょうか。
トリミングは必要?
短毛種はダブルコートはもちろん、シングルコートであっても、毛が伸び続けることがないため、トリミングの必要はありません。
ただし、毛が大量に抜けやすい換毛期などに、少しカットするだけでもお手入れが楽になります。
サロンでは、トリミングの他にも、シャンプーや耳掃除、爪切りといったグルーミングコースのある所も多いです。自宅でお手入れする自信がなければトリマーさんにお願いしてみてください。
抜け毛対策は必要?
短毛種でもブラッシングは必要です。最低でも週に2~3回のブラッシングを行うようにしましょう。
毛が短いので、長毛種のブラッシングよりも時間も手間もかかりません。
ブラシは短毛種用の皮膚に優しいものを選び、マッサージをするようにブラッシングすると良いです。血行促進やリラックス効果も得られます。
ラバーブラシで汚れや抜け毛を取り除き、仕上げに獣毛ブラシを使って整えると、毛艶がでます。
寒さ暑さ対策
短毛種でシングルコートの犬は、保温性のあるアンダーコートを持っていません。そのため、寒い冬の間は防寒対策が必要です。
暖房器具で温度管理をする、犬用ヒーターを使うなど、暖かく過ごせるようにしてあげてください。冬場の散歩は洋服を着せるなどの防寒対策をし、日中の暖かい時間を選びましょう。
夏の暑さが苦手な犬種もいるため、熱中症対策をしてください。留守番するときは、エアコンなどで快適な温度に保つようにします。日中の散歩は避けるようにし、水分補給をしっかりさせましょう。
皮膚病
短毛種は皮膚を保護している毛が短いため、長毛種よりも皮膚疾患にかかりやすいです。
月1~2回のシャンプーで、余分な皮脂や汚れを落として皮膚を清潔にする必要があります。
シャンプーやブラッシングをする際は、皮膚に異常がないか、状態をチェックしておきましょう。
まとめ
短毛種は、毛が短く、アンダーコートがない犬種が多いです。長毛種の犬に比べて、お手入れしやすく、トリミングの必要がありません。
ただし、抜け毛はあるので、日常のお手入れとてブラッシングが必要です。
短毛種にもたくさんの犬種がおり、それぞれ特徴が異なります。ご紹介した飼い方や飼育する際の注意点を参考に、ぜひご家庭に適した犬種を見つけてくださいね。
犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
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